神話

12星座の神話物語-ギリシャ神話 双子座

双子座

双子座のモデルとなったのは、カストルとポリュデウケスの双子の兄弟。父はゼウスであり、母はスパルタ国の王妃レダ。レダは絶世の美女と知られる王妃であり、これまたレダに魅せられたゼウス。今度は白鳥の姿に化けレダに近づき誘惑するのでした。とても美しい白鳥をレダは可愛がり二人は結ばれるのでした。その日、レダは夫のスパルタ王テュンダレオスとも愛を重ねたため、その後レダは二つの卵を産みます。

二つの卵からそれぞれ、双子の兄弟、カストルとポルックス、双子の姉妹、ひとりはトロイのヘレン、もうひとりはクリュテムメストラという、いずれも美しい女性が誕生します。

さてカストルとポリュデウケスはそれぞれ、馬術の名人、剣の達人として育っていくのでした。ただ、カストルは人間でしたが、ポリュデウケスの方はゼウスの血を引いていて不死身の体をもっていました。双子の兄弟はいつも一緒に行動しており、戦場において多くの功績を立てていました。

ある時カストルが重傷を負い命を落とす出来事があるのですが、いつも一緒にいたポリュデウケスは嘆き悲しみ、自分だけが不死になる事を嫌がりゼウスに懇願します。ゼウスは我が子でもある兄を慕うポリュデウケスの心に打たれ、その願いを叶え二人を天へと救ってやります。そうして二人は一緒に夜空にのぼり、男性星座ふたご座となったのでした。

双子座の頭の部分の一等星には、それぞれカストルとポリュデウケスの名前が付けられています。


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