神話

12星座の神話物語-ギリシャ神話 牡牛座

牡牛座

ある日、全能の神であるゼウスがフェニキアの国を眺めていると牧場に一人の美女がいるのを見つける。それは王女エウロペであった。王女はとても美しく快活であった為、ゼウスは一目惚れし心を奪われてしまう。しかしそのままの姿でいきなり会いに行く訳にもいかない為に白い牡牛に姿を変えてエウロパに近づいていくのでした。

ゼウスが変身したその牡牛は、雪のように白く、透き通った角がはえていて、優し気なその風貌はどの牛よりも美しく光り輝いており、エウロパは思わず興味を惹かれて花を食べさせたり髪をなでてやり、やがてその背に跨るのでした。

エウロパが跨ったその途端牡牛は走り出し、海原を越えてクレタ島へとたどり着きました。そこでゼウスは本来の姿を現し正体を明かすのです。ゼウスに愛されたエウロパはその地で生涯を過ごし、ミノス、ラダマンテュス、サルペドンという三人の子供をもうけます。

ヨーロッパの名前はこの王女エウロペが語源だと言い伝えられています。

牡牛座にはもう一つの伝説のお話があり、この牡牛は実はゼウスの妻ヘラに使えていた女性イオが変身したものであるという。このイオは大変美しかったためにゼウスに愛される事になるのですが、それに気づいたヘラは怒りと嫉妬からイオを牡牛に変えてしまうのでした。そしてその牛は女性星座として牡牛座の象徴となるのでした。


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