神話

12星座の神話物語-ギリシャ神話 天秤座

天秤座

天秤座の由来は、正義の女神アストレアである。女神は人間の善悪を判断する役目があり、天秤を使用していた。この天秤が星座のシンボルとなったとされています。アストレアは死者の魂をジャッジし、悪に傾いているものを冥界におくる役目を担っていました。

世界の4つの時代

第一の黄金時代

太古の昔、人々は平和であり、神の存在も強く、一緒に生活し、アストレアもジャッジするものもなく、天秤も善に傾いていた。人々は食べ物も不足することなく、今あるものに満足していた。

第二の銀の時代

この時代より四季があらわれ、人々は寒さをしのぐ為に住処を作り生活し、食べ物を確保する為に畑を耕し作物を作った。この時、奪い合いなども始まり強い物、弱い物がだんだんと現れる様になっていったのである。

第三の銅の時代

人々はついに武器を手に取るようになり、争い合う様になっていった。神々は嫌気がさし、段々と地上から去っていく中でアストレアだけは人々を見守り、天秤により善悪を図り説いて導いていたのです。

第四の鉄の時代

文明はますます発展していったが、地上にはいっそう悪がはびこり、人々の物欲はとどまる事を知らず、争いが続き、とうとう大きな戦争まで始まってしまったのです。しかし神々の中でアストレアだけは最後まで人々の世界に残り、善を説いて悪をジャッジし改める様にしていましたが、天秤は、悪に傾くばかりでした。

しかし人々はアストレアの願いもむなしく、争いをやめる事無く、一層世界は悪くなっていってしまったのです。そしてとうとうアストレアも地上を去り、天上の世界へ帰って行ってしまいました。

このアストレアの天秤の象徴が天秤座となっていると言われています。強く、そして正義を振りかざし、人々を正しい道に導く役目をしていたアストレア。そのたくましい精神がシンボルとなり天秤座は男性星座として属しているのです。


人気ブログランキング