12星座の神話物語－ギリシャ神話　蠍座

蠍座

オリオンの物語

海神ポセイドンとアマゾンの女王エウリアレとの間に生まれた王子オリオン。誰よりも美しく強くそしてたくましく、狩りの名人でありました。

月の女神アルテミスは、狩猟の女神でもあり、この狩りの名人オリオンの狩猟の能力を認めて気に入ってしまいます。ただ、アルテミスは純潔の神でもあったため、アルテミスの兄、アポロンは、妹アルテミスとアポロンの関係が、このままではあまりよろしくないと、アルテミスを騙す形で、誤ってアポロンに当たるように矢を射らせるのです。狩猟の女神であるアルテミスは外す事無く命中し、アポロンは亡くなってしまうのでした。アルテミスは悲しみにくれますが、ゼウスに頼み、オリオンは天に上りオリオン座となるのでした。

しかし、オリオンは別の言い伝えではサソリの毒針で亡くなったともされています。オリオンの狩猟の能力はとても高く、いつも獲物を捕らえていました。その為、少々傲慢になっており、神々の反感をかっていたのでした。そこで一匹のサソリを放ちます。サソリはオリオンの足元に忍び寄って、毒針をかかとに刺し、豪傑であったオリオンを一撃で刺し殺してしまったのです。サソリはその後天に上り蠍座となったのでした。

オリオンもその後星になりましたが、サソリを恐れ、東方に蠍座が現れるとオリオン座は西方の方角に沈んで消えていくのです。

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